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たる募金プロジェクト第二弾 福山琴に関してのご報告

INFORMATION たる募金 支援活動

たる募金プロジェクト第二弾、福山琴に関して、多くの皆様からたくさんのご支援を頂きまして誠に有難うございました。
福山市に寄贈させて頂いた400万円を元に、18面の琴が制作され、福山市内で琴クラブの活動をしている市内の小学校・義務教育学校等
計18校へ1面ずつ寄贈することとなりました。

・市立小学校及び義務教育学校16校
(西深津,幕山,金江,御幸,樹徳,駅家西,長浜,西,霞,水呑,坪生,駅家,久松台,川口東,竹尋,鞆の浦学園)

・私立中高等学校2校(銀河学院中学校,福山暁の星女子中学・高等学校)

昨日、西深津小学校にて贈呈式が行われ、和楽器バンドを代表して、いぶくろ聖志が目録を贈呈してまいりました。また、琴と一緒に、福山の子供たちへ送る曲として「風来壮烈」という楽曲も披露しました。この楽曲は、琴と一緒に各学校に贈呈いたします。

今後は福山市内の琴クラブの皆さんへの演奏指導などを通して、このたる募金で作られた琴を使用し、楽器と共にその演奏技術も
次世代に伝えていく活動をして、日本の伝統文化継承に貢献すべく引き続き活動いたしてまいりたいと思います。

何卒、よろしくお願いします。

 

「風来壮烈」 作・編曲:いぶくろ聖志(和楽器バンド)
楽曲に込めた想い テキストコメント

奉公構を出されてから戦国の世を己の才覚で渡り歩いた後の初代福山城主水野勝成を思って作曲した楽曲です。
戦場では勇猛果敢で先陣をきりながらも、領主としての知性も優れており、さらに70を過ぎた老齢でも戦場へと邁進していくその気概は現代を生きる私たちに多くの模範を示してくれているような気がします。
織田信長の没後、人々から避けられた官職名である日向守を受けた上に鬼日向と恐れられるまでに活躍をした水野勝成は前例や慣習にとらわれずに現実を踏み締めて人生を歩んだのではないでしょうか。
 
今回、福山の子供たちへ送る曲として作曲したこの曲を通して、慣習や噂にとらわれずに自分の目で現実をしっかりと見極めて時に勇猛果敢に、時に私欲に走らず他者へ配慮できるような次代の先駆者へとなっていって欲しいとの願いを込めています。
この曲は箏3面と低音の17弦箏、4パートの為の楽曲にしてあります。一人だけではなく、演奏仲間への信頼を深め、自分の役割をしっかりと全うすることで曲が成立します。
学生生活を終えた後は奉公構を受けた勝成のように誰かの庇護の元ではなく、自分の力量と才覚で道を開かなくてはいけないことも多いでしょう。
その時にこの曲を演奏した経験-仲間と切磋琢磨した経験-が背中を支えてくれるのではないかと思っております。
 
Text いぶくろ聖志(和楽器バンド)